● 担当制
誕生した大切な生命を大事に育む。そして、人が生きていく上で一番大切な「アタッチメント(愛着関係)」―他人を信頼できる・自分を信頼できる(自信)関係を作れる能力―を育てる。
この2つを実現するためには、家庭に代わって、一人ひとりを丁寧に見守ることが必要です。そのために、「担当制」を採用しています。これは、決まった大人とのつながりを大切にし、子どもたちが安定して自分を表現し発達できるよう、特定の保育士が決まったお子さんを、特に食事や排泄、着脱等のこの年代に特に大切な、身辺自立に必要な生活習慣を身に付ける場面の援助を目的としたものです。
● 流れる日課
家庭での生活リズムは一人ひとり違います。特に食事、排泄、睡眠のリズムなどは個人差もあります。このような一人ひとりの生活の流れを考慮し、家庭での生活と園での生活を合わせた、1日の生活が無理なく流れて行くように、園での食事の時間、排泄のタイミング、睡眠の時間などを配慮しています。
● 遊び
遊びは子どもたちの大切な時間です。走る・飛ぶなどの運動能力を磨くのはもちろんですが、箸を使うための手先の器用さを練習したり、大人を真似て生活の様々なことを学んだりしていきます。言葉の学習も遊びの場が中心です。また、試行錯誤を通して、身の回りの様々なことを発見し学習します。友だちを思いやる心が育ち、仲間との付き合い方やルールを知るのもここです。
このような大切な遊びの場には、子どもたちが自発的に自らの遊びを選択できる環境が必要です。こどもの発達に応じた遊びの環境を用意しています。もちろん、このような環境に加え、大人の役割は大事です。子どもが上手にできたことを一緒に喜んであげ、失敗した時は一緒に悲しみ、励ましてあげる。友だちと喧嘩をしたときは、必要に応じて仲立ちをし、お互いの気持ちを受け止めることで、子どもたちが自主的に関係を創り上げていく事の援助をします。このような関わりを大人がすることで、子どもたちは安心して遊びの世界を満喫し、成長していきます。
● 課業
遊びを中心にしながらも、時に大人から子どもに社会の様々なことを知らせていくことは大切です。こども園の日課の中には様々な「課業」と呼ばれる時間があります。年齢に応じたわらべうたを味わう。「人間」・「家族」・「社会」・「自然」・「水の変化」・「交通」・「伝統行事」等のテーマについて学習する。このような時間を通してもっとも大切にしたいのは、子どもたちが、自ら発見し学ぶことの楽しさを知っていくことです。自分で積極的に環境に関わり、考え、学ぶ力を身につけていくことです。
そして、一人ひとりが学んだことを友だちと伝え合うことで学習がより深くなり、自分の意見を伝え、友だちの意見を聞く、そして、一緒に考え、何かを創り上げる関係を経験していきます。